振幅
「振幅が大きい」などのように使う「振幅」という言葉。
「振幅」は、音読みで「しんぷく」と読みます。
「振幅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「振幅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
振幅の意味
「振幅」には次の意味があります。
・物体が振動しているときの、振動の中心から最大変位までの距離。振動の幅の半分。振り幅。(出典:デジタル大辞泉)
物体だけではなく、比喩的に精神的な振れ幅を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・船体が数メートルも振幅し、艦長席に固定された体に横Gがかかる。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(全10巻) 機動戦士ガンダムUC 3 赤い彗星』)
・第一日はそれ位にして、別れがけに特別な振幅を含んだお辞儀をする。
(出典:夢野久作『東京人の堕落時代』)
・波は振幅を増し、雨は激しさを増した。
(出典:ヴォンダ・マッキンタイア/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック4/故郷への長い道』)
・最近彼女は、ひどく心理的な振幅が大きくなった自分を感じる時がある。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
・危ういほどに感情の振幅が激しい人物であることが、これだけでも窺えた。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.2 「王たちの狂宴」』)
類語
・奥行(おくゆき)
意味:家屋や地所などの、表から奥までの距離。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・情動(じょうどう)
意味:恐怖・驚き・怒り・悲しみ・喜びなどの感情で、急激で一時的なもの。情緒。(出典:デジタル大辞泉)
・機微(きび)
意味:かすかなしるし。表面にはあらわれない、微妙なおもむき。幾微。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・躁鬱(そううつ)
意味:躁状態と鬱状態。(出典:デジタル大辞泉)
・距離(きょり)
意味:二つのものや場所の間のへだたり。(出典:精選版 日本国語大辞典)