指示
「方向を指示する」などのように使う「指示」という言葉。
「指示」は、音読みで「しじ」と読みます。
「指示」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「指示」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
指示の意味
「指示」には次の二つの意味があります。
1 物事をそれとさししめすこと。
2 さしずすること。命令。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
指示の意味①「指示」
「指示」の一つ目の意味は「物事をそれとさししめすこと。」です。
これがそうだと、指でさして示すことや、指でさすように示すことを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・方角を指示してもらわなければならない。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 6 竜の太鼓』)
・位置はローソン博士の指示した地点、その深さ十五メートルのところだ。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・今もしここに宇宙のエントロピーの量を指示する時計があると想像する。
(出典:寺田寅彦『時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ』)
・脇に下ろした手をほんの少し動かして、医療技士に同行するよう指示した。
(出典:アン・マキャフリイ『クリスタル・シンガー(全2巻) 1 クリスタル・シンガー』)
類語
・表示(ひょうじ)
意味:はっきりと表し示すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・標示(ひょうじ)
意味:目印になるもので人にあらわし示すこと。また、その目印の文字・記号・絵など。(出典:デジタル大辞泉)
・提示(ていじ)
意味:差し出して見せること。(出典:デジタル大辞泉)
・呈示(ていじ)
意味:差し出して見せること。(出典:デジタル大辞泉)
指示の意味②「さしずすること。命令。」
「指示」の二つ目の意味は「さしずすること。命令。」です。
こうせよと言いつけて命令することを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・嘘を言うよう指示してもらいたいの。
(出典:エディングス『マロリオン物語10 宿命の戦い』)
・「これを脱ぐなという指示を受けている」 役人がわたしの方を向いた。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書1』)
・われわれの指示にさからったらどうなるか、そこを知ってもらいたかった。
(出典:K・H・シェール『ドイツSF/シェール初期長編(全4巻) 4 宇宙船ピュルスの人々』)
・文書の指示にそれまできわめて厳密に従って来たのではないか。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(上) 地の果ての燈台』)
類語
・指図(さしず)
意味:物事のやり方などを指示・命令して人を動かすこと。また、その指示や命令。(出典:デジタル大辞泉)
・命令(めいれい)
意味:上位の者が下位の者に対して、あることを行うように言いつけること。また、その内容。(出典:デジタル大辞泉)
・言付け(ことづけ)
意味:人に頼んで言葉を取り次いでもらうこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・指令(しれい)
意味:指揮・命令すること。また、その命令。(出典:デジタル大辞泉)
・沙汰(さた)
意味:決定したことなどを知らせること。通知。(出典:デジタル大辞泉)