拝啓
よく手紙で「拝啓、◯◯様」というように使われる「拝啓」という言葉。
「はいけい」と読みます。
有名な曲の中にも「拝啓」という言葉が使われているものがありますが、「拝啓」とはどのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「拝啓」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拝啓の意味
「拝啓」には次の意味があります。
・書簡の冒頭に記して相手に敬意を表す語。（出典：大辞林）
手紙を書くときなどに、冒頭に書かれる言葉です。
拝啓◯◯様、と書くことによって、相手への敬意を表すことができます。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・こんどは私も、拝啓、と書いただけで途方にくれるような事はないのです。 なぜなら、これは用事の手紙ですから。
（出典：太宰治『トカトントン』）
・ついでだからそう言っとくが、お前の書く拝啓の啓の字は間違っている
（出典：夏目漱石『行人』）
・拝啓の「拝」の字の横棒が、三本か四本かわからなくなったときは焦った。
（出典：群ようこ『撫で肩ときどき怒り肩』）
・拝啓、ホイットビーの駅でお別れしてから、その後いかがお暮らしですか。
（出典：ストーカー／平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』）
・ 拝啓で始まる最初の手紙にはこう書かれている。
（出典：森瑤子『風物語』)
・拝啓 ポッター殿 新学期は九月一日に始まることをお知らせいたします。 ホグワーツ特急はキングズ・クロス駅、9と4分の3番線から十一時に出発します。
（出典：ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 03 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』）
