拍手
「拍手喝采」などのように使う「拍手」という言葉。
「拍手」は、音読みで「はくしゅ」と読みます。
「拍手」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拍手」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
拍手の意味
「拍手」には次の意味があります。
・手を打ち合わせて音を出すこと。神を拝んだり賞賛・賛成などの気持ちを表して、手をたたくこと。(出典:デジタル大辞泉)
「拍手」という言葉をわかりやすく言うと、「両手の手のひらを合わせて音を出すこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・映画の始まる前に彼が演台に立つと、観客は大いに拍手したものだった。
(出典:三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』)
・手を顔の上にあげ、人眼につく拍手であったから、人々は眉をひそめた。
(出典:織田作之助『雨』)
・一同は大いに彼に拍手したが、しかし誰も自分の意見を変えはしなかった。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(上) 地の果ての燈台』)
・その時には無知の者でさえも、拍手喝采することに間違いはありません。
(出典:モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』)
・わたしにとっては、満場の拍手というやつが、やっぱり魅力なんですな。
(出典:モリエール/鈴木豊訳『商人貴族』)
・どこの小学校が行進して行っても、親たちは大きな拍手を送ってくれる。
(出典:三浦綾子『母』)
・あたしたちが入って行くと、みんな仕事の手を休めて拍手して迎えてくれた。
(出典:つかこうへい『蒲田行進曲』)
・ふと、耳を澄すと、その時神社の境内から拍手のような音が聞えて来た。
(出典:小酒井不木『血の盃』)