拍子抜け
「意外な反応に拍子抜けする」などのように使う「拍子抜け」という言葉。
「拍子抜け」は、「拍子」は音読み「抜け」は訓読みで「ひょうしぬけ」と読みます。
「拍子抜け」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「拍子抜け」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
拍子抜けの意味
「拍子抜け」には次の意味があります。
・張り合いがなくなること。(出典:デジタル大辞泉)
「拍子抜け」をわかりやすく言うと「予想よりもやりがいが無く、気が抜けること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はびっくりした顔で、ちょっとのあいだ、拍子抜けしたようだった。
(出典:バローズ『火星シリーズ10 火星の古代帝国』)
・こんなに簡単なことだったのか、と拍子抜けしながら私はそれを受け取った。
(出典:高橋克彦『蒼い記憶』)
・彼らを居留地から脱走させるのは、拍子抜けするほど簡単な仕事だった。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)
・俺は少し拍子抜けした気分になったが、返事をしないわけにもいかなかった。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-53 happy day,happy place』)
・妻の死に彼が拍子抜けするほど無反応であったのは、そのせいであったのか。
(出典:山田風太郎『警視庁草紙(下)』)
類語
・肩透かし(かたすかし)
意味:意気込んで向かってくる相手の勢いをうまくそらすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・当てが外れる(あてがはずれる)
意味:見込みが違う。期待に反する。(出典:デジタル大辞泉)
・予想外(よそうがい)
意味:予想と違ったなりゆきとなること。思いがけない事態が生じること。また、そのさま。意想外。意外。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・想定外(そうていがい)
意味:事前に予想した範囲を越えていること。(出典:デジタル大辞泉)
・失望(しつぼう)
意味:期待していたことが外れてがっかりすること。また、その結果、将来に対する望みを失うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)