折紙付き
「彼の技術は折紙付きだ」などのように使う「折紙付き」という言葉。
「折紙付き」は、訓読みで「おりがみつき」と読みます。
「折紙付き」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「折紙付き」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
折紙付きの意味
「折紙付き」には次の二つの意味があります。
1 鑑定保証書がついていること。また、その物。
2 そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
折紙付きの意味①「鑑定保証書がついていること。また、その物。」
折紙付きの一つ目の意味は「鑑定保証書がついていること。また、その物。」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは海上での砲戦は世界一と折紙付きの測距儀があればという意識が、首脳陣の頭に強く残っていたからである。(出典:中川靖造『海軍技術研究所』)
・欧米では、折紙付きの優秀数学者でも、博識とは言えない者が多数いるのだが。(出典:藤原正彦『若き数学者のアメリカ』)
・魯粛自身も武芸を修め、ことに弓術の腕は折り紙付きであった。(出典:酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』)
・それ以外にも、東洋医学や陰陽道を修めている。どの分野でも、実力は折り紙つきだという。(出典:岡野麻里安『銀の共鳴5 雪の破魔弓』)
類語
・保証(ほしょう)
意味:将来の行為や結果について責任を持つこと。(出典:日本国語大辞典)
・担保(たんぽ)
意味:将来、他人に与えるかもしれない不利益の補いとなるもの。(出典:日本国語大辞典)
・裏付ける(うらづける)
意味:ある事が確かであることを証拠立てる。(出典:デジタル大辞泉)
・確保(かくほ)
意味:確実に手に入れること。失わないように、しっかりと保つこと。(出典:デジタル大辞泉)
折紙付きの意味②「そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること。」
「折紙付き」の二つ目の意味は「そのものの価値・資格などに定評のあること。保証ができること。」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その一方、技師としての能力は折り紙つきであり、なにごとにも動じない茫洋とした性格から、自然と脱走組のリーダー格と目されてもいた。(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)
・もちろん三人とも実力は折紙付きだが、この状況で「誰でもOKです」などという返事は許されそうもない。(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第13巻 -水際の号火』)
・水谷は軽爆出身のベテランで、新機種のテストパイロットとしては折紙付きである。(出典:草柳大蔵『特攻の思想 大西瀧治郎伝』)
・それも「学校始まって以来もっとも有能な」という折紙付きなのだそうだ。(出典:井上ひさし『青葉繁れる』)
類語
・好評(こうひょう)
意味:評判のよいこと。(出典:日本国語大辞典)
・定評(ていひょう)
意味:世間に広く認められ、妥当と考えられている評判、評価。(出典:日本国語大辞典)
・引く手数多(ひくてあまた)
意味:来てくれと誘う人が多いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・極め付き(きわめつき)
意味:書画・刀剣などで鑑定書のついていること。(出典:デジタル大辞泉)