投げやり
「投げやりな言い方」などのように使う「投げやり」という言葉。
「投げやり」は、訓読みで「なげやり」と読みます。
「投げやり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「投げやり」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
投げやりの意味
「投げやり」には次の意味があります。
・物事をいいかげんに行うこと。成り行きまかせにすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
例えば、冒頭にある「投げやりな言い方」は「物事に対して、いいかげんな様子の言い方」という意味になります。また、「旅行の計画は投げやりにする」で「旅行の計画は成りゆき任せにする」という意味となります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それはなんというか、蓮っ葉というよりは投げやりな感じの態度だった。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 1 悲鳴伝』)
・どれほど美貌でも、投げやりな舞台で客を満足させられるものではない。
(出典:皆川博子『旅芝居殺人事件』)
・しかしそれはやはり投げやりで、鬱陶しがっている風の返答でもあった。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 6 猫物語(黒)』)
・それで結局はウソをつくか、適当なことを投げやりに言ってしまうのネ。
(出典:林真理子『夢見るころを過ぎても』)
・見ないで欲しいと思う反面、気づかれてもいいや、という投げやりな気分もあった。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 19 イン ライブラリー』)
・性格はみな違っていたが、必ずどこかに投げやりな部分があった。
(出典:雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第1巻 リグザリオ洗礼』)
・だからと言って、仕事に対して投げやりになることなどできない。
(出典:小野不由美『悪夢の棲む家 (上) 挿絵あり』)
・それでも投げやりになっているわけではなく、ちゃんと武器をつかんでいた。
(出典:エディングス『マロリオン物語7 メルセネの錬金術師』)