技巧
「技巧を凝らす」などのように使う「技巧」という言葉。
「技巧」は、音読みで「ぎこう」と読みます。
「技巧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「技巧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
技巧の意味
「技巧」には次の意味があります。
・技術上の工夫。特に、芸術の制作や表現における技術的な工夫。テクニック。(出典:デジタル大辞泉)
文学や美術や音楽などで、巧みに表現する技術的な工夫をいいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・センセイの文章の技巧をそっくり真似ているようなのがいましたよ。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・単に驚くべき技巧の発達のみが示されて、美は埋没されてしまいました。
(出典:柳宗悦『民芸とは何か』)
・また、技巧練習の過程では全部の指をこもごも使わせるようにしたまえ。
(出典:ロラン・ロマン『ベートーヴェンの生涯』)
・こういう技巧も既に一部に行われていたものか、或はこの作者の発明か。
(出典:斎藤茂吉『万葉秀歌』)
・あのときはもう歳も歳で弱くなっていたが、技巧的には完成されたものだった。
(出典:坂口安吾『スポーツ・文学・政治』)
類語
・テクニック(technic)
意味:技術。技巧。テクニーク。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・能力(のうりょく)
意味:物事を成し遂げることのできる力。(出典:デジタル大辞泉)
・技能(ぎのう)
意味:あることを行うための技術的な能力。うでまえ。(出典:デジタル大辞泉)
・研鑽(けんさん)
意味:学問などを深く究めること。(出典:デジタル大辞泉)
・スキル(skill)
意味:手腕、技量。特に、訓練によって得られた特殊な技能や技術。(出典:)