批評
「映画の批評記事を読む」などのように使う「批評」という言葉。
「批評」は、音読みで「ひひょう」と読みます。
「批評」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「批評」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
批評の意味
「批評」には次の意味があります。
・物事の是非・善悪・正邪などを指摘して、自分の評価を述べること。(出典:デジタル)
文芸、映画、美術、音楽などの芸術作品に対する「批評」は、昔から盛んに行われてきました。
また広くは、「物事の是非・善悪・正邪」を判断する「基準」そのものの再検討も含まれます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・中にはまた、あの鼻だから出家したのだろうと批評する者さえあった。
(出典:芥川竜之介『鼻』)
・自分に真に成功した確信あらば、あまり人の批評は気にならないものです。
(出典:岡本かの子『仏教人生読本』)
・権威ある批評をしようと思ったら、まず、ご自分でも或る程度まで製作の苦労をなめてみる事ですね。
(出典:太宰治『炎天汗談』)
・ある人が私の作品のあるカメラ・ポジションを批評して、必然性がないから正しくないといつた。
(出典:伊丹万作『カメラに関する覚え書』)
・なるべく公平な立場からあらゆる出版物を批評して、読者のために忠実な指導者となるものがあってほしい。
(出典:寺田寅彦『一つの思考実験』)
類語
・品評(ひんぴょう)
意味:品物・作品などの価値・優劣を論じ定めること。品定め。(出典:デジタル大辞泉)
・分析(ぶんせき)
意味:複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・吟味(ぎんみ)
意味:物事を念入りに調べること。また、念入りに調べて選ぶこと。(出典:デジタル)
・弁論(べんろん)
意味:互いに論じ合うこと。また、その議論。(出典:デジタル大辞泉)
・オピニオン
意味:(社会的なことに関する)意見。世論。(出典:精選版 日本国語大辞典)