才色兼備
「才色兼備の女性」などのように使う「才色兼備」という言葉。
「さいしょくけんび」と読みます。
誰もが聞いたことがある四字熟語だと思いますが、改めて意味を問われると意外に知らない人が多いかもしれません。
この記事では「才色兼備」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
才色兼備の意味
「才色兼備」には次の意味があります。
・すぐれた才能をもち、顔かたちも美しいこと。普通、女性にいう。(出典:大辞林)
「才色兼備」をわかりやすく言うと「すぐれた才能と美しい容姿を兼ね備えた女性」というような意味になります。
「才色兼備」を男性に使うと違和感があります。
「才色兼備」の類語である「容姿端麗」は、男性に使用しても違和感はないでしょう。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・才色兼備の貴婦人に魅力を認められてうらやましい、などと言うのだ。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 01 星を砕く者』)
・今から三十五年の昔のことであるが或る田舎の退役軍人の家で大事の一人息子に才色兼備の嫁を貰った。
(出典:寺田寅彦『烏瓜の花と蛾』)
・才色兼備の美女たちを見れば、きっと彼だって考えを改めるはずだ。
(出典:雪乃紗衣『彩雲国物語 01 はじまりの風は紅く』)
・つまり彼女たちは、旗本の娘の中で、才色兼備をうたわれる娘たちであったのだ。
(出典:山田風太郎『忍法陽炎抄』)
・いかに宮様が才色兼備であったにしても、プリンセスでなかったらこんなに魅力は感じられないだろう。
(出典:酒井美意子『ある華族の昭和史』)