所謂
「所謂独身貴族」などのように使う「所謂」という言葉。
「所謂」は「いわゆる」と読みます。
「所謂」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「所謂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
所謂の意味
「所謂」には次の意味があります。
・《動詞「い（言）う」の未然形＋上代の受身の助動詞「ゆ」の連体形から》世間一般に言われる。俗に言う。よく言う。（出典：デジタル大辞泉）
「所謂」は、説明の際などに「所謂○○」などのように「一般的に言われる○○」という意味で使用されることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうして、それが、所謂民衆の友になり得る唯一ゆいいつの道だと思ったのです。
（出典：太宰治『斜陽』）
・これが俳優の場合、所謂変な偉くなり方をすることが多い最大原因です。
（出典：岸田国士『俳優倫理』）
・所謂思想は、それが単なる思想である限り単なる抽象的概念に過ぎない。
（出典：生田長江『ニイチエ雑観』）
・その所謂危機が外部から襲来した事もあり内部から爆発した事もある。
（出典：高村光太郎『美の日本的源泉』）
・これについてはまず考えてみたいのは、所謂牛蒡種という名称である。
（出典：喜田貞吉『憑き物系統に関する民族的研究』）
類語
・言うなれば（いうなれば）
意味：言ってみれば。たとえて言うと。いわば。（出典：デジタル大辞泉）
・言うところ（いうところ）
意味：言っているその。世間で言う。いわゆる。（出典：精選版 日本国語大辞典）
