慫慂
「熱心に慫慂する」などのように使う「慫慂」という言葉。
「慫慂」は、音読みで「しょうよう」と読みます。
「慫慂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「慫慂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
慫慂の意味
「慫慂」には次の意味があります。
・そうするように誘って、しきりに勧めること。(出典:デジタル大辞泉)
「慫」という漢字も「慂」という漢字も「すすめる」という意味があり、何度もすすめることを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ある程度の腕になると、聴衆の前での演奏が当然なこととされ、教師も熱心にそれを慫慂する。
(出典:松本清張『空の城』)
・モダン好きの夫の慫慂によってとうとう怖しい恰好をさせられたのだ。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)
・紹介というより、慫慂といった方が正しい。
(出典:梅崎春生『幻化』)
・だいいちに踊り子にと慫慂された娘の親たちが反対した。
(出典:東海林さだお『ショージ君のにっぽん拝見』)
・自首を勧めたのは、自殺慫慂の暗示でもあったことを悟ったのである。
(出典:森村誠一『日蝕の断層』)
類語
・推薦(すいせん)
意味:よいものとして人にすすめること。(出典:デジタル大辞泉)
・推奨(すいしょう)
意味:すぐれている点をあげて、人にすすめること。(出典:デジタル大辞泉)
・奨励(しょうれい)
意味:ある事柄を、よいこととして、それをするように人に強く勧めること。(出典:デジタル大辞泉)
・勧奨(かんしょう)
意味:そのことをするようすすめ励ますこと。(出典:デジタル大辞泉)
・選奨(せんしょう)
意味:よいものを選んで推薦すること。(出典:デジタル大辞泉)