感慨無量
「感慨無量の面持ち」などのように使う「感慨無量」という言葉。
「感慨無量」は、音読みで「かんがいむりょう」と読みます。
「感慨無量」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感慨無量」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
感慨無量の意味
「感慨無量」には次の意味があります。
・感慨がはかり知れないほど大きいこと。また、そのさま。感無量。(出典:デジタル大辞泉)
「感慨無量の面持ち」は「感慨がはかり知れないほど大きい面持ち」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は昔のことを考えたり、将来のことを考えたりして感慨無量だった。
(出典:田山花袋『日本橋附近』)
・おセンチなことをいうようですが、そのときはちょっと感慨無量でした。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル8] 横溝正史 「迷路荘の惨劇」 v0.9』)
・自害を決意した岩の前を通ったときは、さすがに感慨無量のものがあった。
(出典:長尾三郎『生き仏になった落ちこぼれ』)
・戦後五〇年目に際して本書が出版されることは、私にとって感慨無量である。
(出典:辺見じゅん『完本 男たちの大和(下)』)
・感慨無量の体で涙ぐみながら聞き入っているのは一高出身の向野元生氏。
(出典:沖野岩三郎『バークレーより』)
類語
・感慨深い(かんがいぶかい)
意味:しみじみと心に感じる度合いが強い。(出典:デジタル大辞泉)
・感無量(かんむりょう)
意味:感慨がはかりしれないほど大きいさま。何もいえないほど深く感じいるさま。感慨無量。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感銘(かんめい)
意味:忘れられないほど深く感じること。心に深く刻みつけて忘れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・感激(かんげき)
意味:強く心に感じて、気持ちがたかぶること。(出典:デジタル大辞泉)
・感動(かんどう)
意味:ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること。(出典:デジタル大辞泉)