感情
「感情」などのように使う「感情」という言葉。
「感情」は、音読みで「かんじょう」と読みます。
「感情」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「感情」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
感情の意味
「感情」には次の意味があります。
・物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。快・不快、好き・嫌い、恐怖、怒りなど。(出典:デジタル大辞泉)
人の持つ思い(気持ち)を表現する際に使用します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「余りと言えば余り」とは実際こう云う瞬間の僕の感情に違いなかった。
(出典:芥川竜之介『冬』)
・暗いと明かるいとを問わず、いずれにしても単純なる感情は幸福である。
(出典:ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』)
・君たちの、死者に対する感情や考えは西洋のものとはまるで違っている。
(出典:林田清明『男子の本懐』)
・人間の感情生活の変化の厳密なる報告、正直なる日記でなければならぬ。
(出典:石川啄木『弓町より』)
・その証拠には性欲を興奮させるものはすべて呪いを含む感情のみである。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)
類語
・気持ち(きもち)
意味:物事に接して、それに対して感じた心の状態。心のあり方。感情。気分。物事に対してどのように感じているかという心の状態や、心のおかれている状態、物事に対する心のもち方などについていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・情緒(じょうしょ)
意味:事に触れて起こるさまざまの微妙な感情。また、その感情を起こさせる特殊な雰囲気。(出典:デジタル大辞泉)
・感覚(かんかく)
意味:音、色、味、寒暖などから受ける印象や感じ。心理学では、感覚器官に加えられた刺激によって生じる意識をいい、刺激の加わる器官に応じて、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などに分類される。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気分(きぶん)
意味:快・不快など、ある期間持続する、やや漠然(ばくぜん)とした心身の状態。(出典:デジタル大辞泉)
・心情(しんじょう)
意味:こころで感じ、思っていること。ある物事に接したときのこころの中のおもい。(出典:精選版 日本国語大辞典)