愛慕
「愛慕を捧げる」などのように使う「愛慕」という言葉。
「愛慕」は、音読みで「あいぼ」と読みます。
「愛慕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愛慕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
愛慕の意味
「愛慕」には次の意味があります。
・愛して、懐かしみ慕うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「愛慕」をわかりやすく言うと「相手を愛して思い続けること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・余がそのように神仏に愛慕を捧ささげたことはいまだかってないことである。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・父に対する愛慕のために、マリユスはほとんど祖父を嫌悪けんおするに至った。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・ある者は自然の前に跪拝きはいし、ある者は自然を恋人のごとく愛慕する。
(出典:和辻哲郎『院展遠望』)
・家郷への愛慕の念は、ついに太宰から離れなかったのだろうと思う。
(出典:野原一夫『太宰治 生涯と文学』)
・私は涙に近い感謝と、忘れじの愛慕とを永久に寄せるのであろう。
(出典:倉田百三『光り合ういのち』)
類語
・恋慕(れんぼ)
意味:特定の異性を恋い慕うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・愛着(あいちゃく)
意味:なれ親しんだものに深く心が引かれること。(出典:デジタル大辞泉)
・恋愛(れんあい)
意味:特定の人に特別の愛情を感じて恋い慕うこと。また、互いにそのような感情をもつこと。(出典:デジタル大辞泉)
・愛情(あいじょう)
意味:特定の相手を恋い慕う心。(出典:デジタル大辞泉)
・愛好(あいこう)
意味:その事が好きで楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)