意趣返し
「断ったら意趣返しされた」などのように使う「意趣返し」という言葉。
「意趣返し」は、「意趣」は音読み「返し」は訓読みで「いしゅがえし」と読みます。
「意趣返し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「意趣返し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
意趣返しの意味
「意趣返し」には次の意味があります。
・恨みを返すこと。しかえし。復讐(出典:デジタル大辞泉)
「意趣返し」をわかりやすく言うと「自分やまわりがされたことにたいして恨みを持ち、やり返す」ということです。
「意趣」は「恨み」という意味の言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そんな、だれの眼にも明らかな意趣返しをする佐藤とも思えない。
(出典:和田利夫『昭和文芸院瑣末記』)
・その日が天官府の朝議に当たっていたのは、ほんの意趣返しというものだ。
(出典:小野不由美『十二国記 10 華胥の幽夢+漂舶』)
・別に知りたいと思っているわけではないけど、ささやかな意趣返しに訊いてみた。
(出典:米澤穂信『小市民シリーズ3-1 秋期限定栗きんとん事件〈上〉』)
・個人的な意趣返しなどより、もっと大切なものを危険にさらしかねない。
(出典:アン・マキャフリイ『クリスタル・シンガー(全2巻) 2 キラシャンドラ』)
・僕に対する意趣返しのような詐欺は、既に成立してしまっているのだから。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 5 偽物語(下)』)
類語
・仇討ち(あだうち)
意味:仕返しをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・敵討ち(かたきうち)
意味:仕返しをすること。報復。(出典:デジタル大辞泉)
・復讐(ふくしゅう)
意味:かたきうちをする。仕返しをする。報復。(出典:デジタル大辞泉)
・雪辱(せつじょく)
意味:恥をすすぐこと。特に、競技などで負けたことのある相手を破って名誉を取り戻すこと(出典:デジタル大辞泉)
・報復(ほうふく)
意味:仕返しをすること。返報。(出典:デジタル大辞泉)