惰性
「惰性で動く」などのように使う「惰性」という言葉。
「惰性」は、音読みで「だせい」と読みます。
「惰性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「惰性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
惰性の意味
「惰性」には次の意味があります。
・これまでの習慣や勢い。(出典:デジタル大辞泉)
「惰性」は、もともと「外から力を受けなければ、物体はその運動状態を保持すること」という意味の、物理の分野で使う言葉ですが、転じて一般的には上記のように「これまでの習慣や勢い」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうして惰性のように生きているうちに日は一日一日と過ぎて行くのだ。
(出典:福永武彦『忘却の河』)
・惰性とでもいうのか、からだが自然に動き、最も安全な道を選んでいる。
(出典:星新一『殿さまの日』)
・惰性でそのままになっているものをとことん捨てなければならなかった。
(出典:角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』)
・そこに待つのは、次第に惰性の中へ巻き込まれて行く生活かも知れません。
(出典:柴田翔『されど われらが日々──』)
・それは同時に、惰性でなく生きていくことの喜びを彼に教えてくれたのである。
(出典:五百香ノエル『骸谷温泉殺人事件』)
類語
・存続(そんぞく)
意味:ひき続いて存在すること。存在し続けること。また、ひき続き残しておくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・残像(ざんぞう)
意味:外部刺激がやんだあとにも残る感覚興奮のこと。主として視覚についていう。(出典:デジタル大辞泉)
・残響(ざんきょう)
意味:音源が振動をやめたあとも、天井や壁などからの反射が繰り返されて、音が引き続き聞こえる現象。(出典:デジタル大辞泉)
・習慣(しゅうかん)
意味:いつもそうすることが、ある人のきまりになっていること。ならわし。くせ。慣習。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・連続(れんぞく)
意味:切れ目なく続くこと。また、続けること。(出典:デジタル大辞泉)