悪態
「悪態をつく」などのように使う「悪態」という言葉。
「悪態」は、音読みで「あくたい」と読みます。
「悪態」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪態」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悪態の意味
「悪態」には次の意味があります。
・悪口を言いののしること。また、その悪口。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「悪態を吐(つ)く」という使われ方をする場合がほとんどで、悪口を言ったり、憎まれ口を叩くことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕が反論したりするとすぐ本気になって反撃するように悪態をつくんだ。
(出典:尾崎豊『普通の愛』)
・さっきまであんなに悪態をついていたのが嘘のようだった。
(出典:小池真理子『彼女が愛した男』)
・ハイルナーは憤慨して悪態をついたが、結局は従わざるをえなかった。
(出典:ヘッセ/岩淵達治訳『車輪の下』)
・テーブルの向かい側で、ロンが低い声で絶え間なく悪態をついていた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 6 ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』)
・雑夫長が大声で悪態をつきながら、十四、五人の雑夫を工場に追い込んでいた。
(出典:小林多喜二『蟹工船』)
類語
・憎まれ口(にくまれぐち)
意味:人に憎まれるようなことを言うこと。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・扱き下ろす(こきおろす)
意味:欠点などを殊更に指摘して、ひどくけなす。(出典:デジタル大辞泉)
・難癖を付ける(なんくせをつける)
意味:ささいな欠点を見つけて大げさにとがめる。(出典:デジタル大辞泉)
・中傷(ちゅうしょう)
意味:根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。(出典:デジタル大辞泉)
・罵倒(ばとう)
意味:激しい言葉でののしること。(出典:デジタル大辞泉)