悪意
「悪意を抱く」などのように使う「悪意」という言葉。
「悪意」は、音読みで「あくい」と読みます。
「悪意」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪意」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悪意の意味
「悪意」には次の意味があります。
・他人を憎み、害を加えようとする気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
悪意をわかりやすく言うと、「他者に害を与えてやろうと思い」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は人間の悪意と社会の悲惨とを新たなる方面より目に見たのであった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・しかしまだこの頃は、妻は悪意でそれをやっていたわけではないと思う。
(出典:山本文緒『紙婚式』)
・第一、権次の言葉の悪意のような響きには、ついて行けぬものがあった。
(出典:松本清張『無宿人別帳』)
・俺は、死んだあの男の悪意はどこから来たのか、ぼんやりと考えていた。
(出典:九里史生『SAO Web 01』)
・わたしは人間の顔に、これほど悪意に満ちた表情を見るのは初めてだった。
(出典:バローズ『火星シリーズ08 火星の透明人間』)
類語
・邪心(じゃしん)
意味:自分の欲望に負けて、よくないことをしようとする心。不正な心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・殺意(さつい)
意味:人を殺そうとする意志。(出典:デジタル大辞泉)
・不誠実(ふせいじつ)
意味:誠実でないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・腹黒い(はらぐろい)
意味:心に何か悪だくみをもっている。陰険で意地が悪い。(出典:デジタル大辞泉)
・邪念(じゃねん)
意味:悪意やたくらみを秘めた、よこしまな考え。(出典:デジタル大辞泉)