悪友
「彼は悪友だ」などのように使う「悪友」という言葉。
「悪友」は、音読みで「あくゆう」と読みます。
「悪友」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悪友」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悪友の意味
「悪友」には次の意味があります。
・交際して身のためにならない友。悪い友だち。また、親しみを込めて親友や遊び友だちなどをいうこともある。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「悪友」をわかりやすく言うと「昔からの仲の良い友だち」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いちばん前の席を悪友たちとならんで占めたについてはわけがある。
(出典:矢野誠一『さらば、愛しき藝人たち』)
・そして三本の箸の先端を紐でくくり、その一本ずつをわしと悪友がもった。
(出典:遠藤周作『ぐうたら人間学』)
・私の悪友たちは私をダシにして、いろんなワルイことを考えているのである。
(出典:田辺聖子『イブのおくれ毛 I』)
・かれにはこの少年時代の悪友を、家来に対する感情以外の場所で愛していた。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・おれはやはり駿河台にいた組仲間の一人で、彼とは竹馬の悪友だ。
(出典:吉川英治『鳴門秘帖』)
類語
・遊友達(あそびともだち)
意味:いっしょに遊ぶ友達。遊び相手。遊興の仲間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・のら友達(のらともだち)
意味:ともにのらくらと遊び暮らす友達。遊び友達。のら仲間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遊び仲間(あそびなかま)
意味:いっしょになって遊ぶ友達。遊び相手。(出典:デジタル大辞泉)
・遊敵(あそびがたき)
意味:(「かたき」は相手の意) 遊び相手。遊び友達。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・親友(しんゆう)
意味:互いに心を許し合っている友。特に親しい友。(出典:デジタル大辞泉)