恰幅
「恰幅がいい」などのように使う「恰幅」という言葉。
「恰幅」は、音読みで「恰幅」と読みます。
「恰幅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「恰幅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
恰幅の意味
「恰幅」には次の意味があります。
・肉づきや押し出しから見た、からだの格好や姿。からだつき。(出典:デジタル大辞泉)
人の見た目を表現する言葉ではありますが、どちらかというを、太めの方を表現するときに使用する言葉になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いくらも行かないうちに向うから恰幅かっぷくのいい紳士しんしが歩いて来た。
(出典:ディケンズ/村岡花子訳『クリスマス・カロル』)
・入口のドアの前に、五十がらみの恰幅かっぷくのいい男が拡声器を手に立っていた。
(出典:加藤実秋『インディゴの夜 全4話』)
・私が一人で粘っている時、三十四五の恰幅の立派な男が入って来た。
(出典:上林暁/坪内祐三編『禁酒宣言 ―上林暁・酒場小説集』)
・その恰幅のよい紳士は咳ばらいをすると多重顎をふるわせ大声を出した。
(出典:カー/仁賀克雄訳『死が二人をわかつまで』)
類語
・巨漢(きょかん)
意味:身長やからだつき。(出典:デジタル大辞泉)
・筋骨(きんこつ)
意味:筋肉と骨格。転じて、からだつき。(出典:デジタル大辞泉)
・体格(たいかく)
意味:骨組み・肉づき・太りぐあいなどから見た身体の形。からだつき。(出典:デジタル大辞泉)
・背格好(せかっこう)
意味:身長やからだつき。(出典:デジタル大辞泉)