怪訝
「怪訝そうな顔」などのように使う「怪訝」という言葉。
「怪訝」は、音読みで「けげん・かいが」と読みます。
「怪訝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「怪訝」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
怪訝の意味
「怪訝」には次の意味があります。
・あやしみいぶかること。不思議に思うこと。(出典:大辞林 第三版)
「怪訝」をわかりやすく言うと「納得がいかず、怪しいなと疑う気持ち」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私たちの電車の中での会話を聞いていない火村は、少し怪訝そうだった。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
・こちらが黙って観察しているので、向こうは初め怪訝な表情をしていた。
(出典:高野敦志『漁火』)
・そしてふたたび喋り出す前に彼の小さな目は左右に怪訝な視線を投げた。
(出典:オーウェル/佐山栄太郎訳『動物農場』)
・そんな二人の様子と、怪訝に思う俺の温度差には明らかに開きがあった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 01 鬼隠し編』)
・ 多くの武将は怪訝気に戻ってきたが、半数は既に帰国してしまっていた。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実-』)
類語
・訝しむ(いぶかしむ)
意味:不審に思う(出典:デジタル大辞泉)
・不審(ふしん)
意味:はっきりしない点があって、疑わしく思うこと。いぶかしく思うこと。また、そのさま。 (出典:大辞泉 第三版)
・猜疑(さいぎ)
意味:人の言動をすなおに受け取らないで、何かたくらんでいるのではないかと疑うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・怪しむ(あやしむ)
意味:あやしいと思う。不思議に思う。変だと思う。疑う。 (出典:大辞泉 第三版)
・狐疑(こぎ)
意味:相手のことを疑うこと。(出典:デジタル大辞泉)