怪力
「怪力を発揮する」などのように使う「怪力」という言葉。
「怪力」は、音読みで「かいりき」と読みます。
「怪力」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「怪力」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
怪力の意味
「怪力」には次の意味があります。
・ 並外れて強い力。不思議な力、または、働き。(出典:デジタル大辞泉)
とにかく力が強いさまを表します。
「剛力」、「豪腕」、「100万馬力」などが同じような意味をもつ言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼の身体だけを見ているなら、単なる怪力坊主がいるというにすぎない。
(出典:今村仁司『「大菩薩峠」を読む ―峠の旅人』)
・自分より遥かに大きな蘭が男と同じような怪力で抱きしめたからである。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
・だって自分は怪力巨人の自分を受け入れることなんか出来そうにない。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』)
・それは見世物小屋で鎖を切ってみせた怪力男にそっくりの神だった。
(出典:寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』)
・彼はわたしの怪力を承知しているし、それを恐れているからだ。
(出典:バローズ『火星シリーズ9 火星の合成人間』)
・むしろ怪力の左手を使わなかった自分は、冷静だったかもしれない。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 9 花物語』)
・チャレンジャー教授の怪力ぶりを知っているわたしは、一瞬相手が死んだものと確信した。
(出典:ドイル/永井淳訳『毒ガス帯』)
・さすが怪力自慢の兄弟たちの父親だと、妙に感心してしまった。
(出典:冲方丁『光圀伝』)