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怒髪天を衝くとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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怒髪天を衝く

「怒髪天を衝く形相になった」などのように使う「怒髪天を衝く」という言葉。

「怒髪天を衝く」は、「どはつてんをつく」と読みます。

「怒髪天を衝く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「怒髪天を衝く」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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怒髪天を衝くの意味

「怒髪天を衝く」には次の意味があります。

怒髪が冠をつき上げる。激しい怒りの形相になる。怒髪冠を衝く。(出典:デジタル大辞泉)

一言で言い換えると、激怒している、ということです。
中国の戦国時代、趙の国の藺相如が、秦の王に激怒した出来事が元となってできた故事成語で、「怒髪上がりて冠を衝く(激しい怒りのために、逆立った髪の毛が冠をつきあげた)」という様子から生まれた言葉です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

怒髪天を衝く、とはまさにこれを耳にしたときの彼の形相といってよい。
(出典:吉川英治『新・水滸伝(一)』)

怒髪天を衝くばかりの勢いであった私は一たまりもなく慄え上った。
(出典:夢野久作『ドグラ・マグラ』)

・彼らは続けて読み進むうちにさらに怒髪天を衝く形相になった。
(出典:赤瀬川隼『球は転々宇宙間』)

・私がポチのすねモードに慣れているように、彼もまた私の怒髪天を衝つくモードに慣れている。
(出典:角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』)

・縮毛が天に向って一本残らず逆立っているのは、怒髪天を衝くというやつで、女はなにかで多分腹を立てているところにちがいない。
(出典:井上ひさし『青葉繁れる』)

類語

堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる)
意味:もうこれ以上我慢できなくて怒りが爆発する。(出典:デジタル大辞泉)

逆鱗に触れる(げきりんにふれる)
意味:帝王の怒りをうける。また、目上の人などの気持にさからって怒りを買う。はげしく叱られる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

柳眉を逆立てる(りゅうびをさかだてる)
意味:美人がまゆをつり上げて怒るようすをいう語。(出典:デジタル大辞泉)

怒り心頭に発する(いかりしんとうにはっする)
意味:激しく怒る。(出典:デジタル大辞泉)

怒り狂う(いかりくるう)
意味:ふつうの程度を越えて激しく怒る。(出典:デジタル大辞泉)

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