忌避
「徴兵を忌避する」などのように使う「忌避」という言葉。
「忌避」は、音読みで「きひ」と読みます。
「忌避」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「忌避」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
忌避の意味
「忌避」には次の意味があります。
・きらって避けること。(出典:デジタル大辞泉)
「忌」は「きらう」、「避」は「さける」を意味する漢字です。
「忌避」は漢字の通り「きらって避ける」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その弟から忌避されたと知ったら、徹太郎はどんなおもいがするだろう。
(出典:森村誠一『ファミリー』)
・ここでためらったり、忌避したりしていては、彼自身の生命がないのだ。
(出典:井上祐美子『五王戦国志2 落暉篇』)
・最後には、彼がサヴォナローラの傍に立つことをすら忌避してきた。
(出典:中野好夫『世界史の十二の出来事』)
・相手の女が雪姫ではないことが、女性に対する、忌避感となっていた。
(出典:新田次郎『武田勝頼(一)』)
・この暴動の半分が徴兵忌避に原因していたのは彼にも皮肉に感じられた。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
類語
・嫌悪(けんお)
意味:憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・忌む(いむ)
意味:嫌って、避ける。(出典:デジタル大辞泉)
・忌憚(きたん)
意味:いみはばかること。きらいいやがること。(出典:デジタル大辞泉)
・回避(かいひ)
意味:物事をよけて、それにあわないようにすること。事態がそうならないようにすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・逃避(とうひ)
意味:困難などに直面したとき逃げたり、意識しないようにしたりして、それを避けること。(出典:デジタル大辞泉)