心置き無く
「心置き無く話し合う」などのように使う「心置き無く」という言葉。
「心置き無く」は、「こころおきなく」と読みます。
「心置き無く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「心置き無く」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
心置き無くの意味
「心置き無く」には次の意味があります。
・遠慮気がねなく。心残りなく。安心して。(出典:デジタル大辞泉)
遠慮や気兼ねをせずに、思う存分に行動するといった意味があります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それに、確かにこれほど心おきなくひとと話したことは一度もなかった。
(出典:バローズ『火星シリーズ7 火星の秘密兵器』)
・世界が狭いようですが心置きなく話せるのは、やっぱり会社の人でした。
(出典:絲山秋子『沖で待つ』)
・これで心おきなく鈴木の中に骨を埋めることができるという気もした。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)
・そして心おきなく、あたしたちに捧げられたこの幸福を楽しみましょう。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『ソドム百二十日』)
・それならば、邸の人間の噂にのぼることもなく、心おきなく話ができる。
(出典:小池真理子『狂王の庭』)
・ヘッドホンがついていて、室内でも心おきなく弾くことができるそうだ。
(出典:佐竹彬『カクレヒメ 第2巻』)
・側に息子が居ては心おきなく泣けまいと、気をつかってくれたのであった。
(出典:城山三郎『打出小槌町一番地』)
・やるべきことをやってこそ、心おきなく父を責められるというものだ。
(出典:野尻抱介『ロケットガール(全4巻) ロケットガール 1』)