心眼
「心眼を開く」などのように使う「心眼」という言葉。
「心眼」は、音読みで「しんがん」と読みます。
「心眼」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「心眼」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
心眼の意味
「心眼」には次の意味があります。
・物事の真の姿をはっきり見分ける心の働き。(出典:精選版 日本国語大辞典)
表面的には見えにくい、物事の本質や真偽を見極める洞察力を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・心眼を開けばこそ、私どもは、形のない形が見えるのです。
(出典:高神覚昇『般若心経講義』)
・恋は人を盲目にするというが、どうしてどうして恋こそ人間の心眼をひらく。
(出典:横溝正史『びっくり箱殺人事件』)
・心眼で見なくてはいけないのです。
(出典:クリスティ/小西宏訳『「ポワロ参上!」2』)
・四十五までは仕事をおぼえ、経験を積み、心眼をひらく一つの準備期である。
(出典:小堺昭三『男の切れ味(下)』)
・心の中に、別の像が次第に次第に形づくられて、心眼にもはっきり見えてきた。
(出典:ヘッセ/永野藤夫訳『知と愛』)
類語
・眼識(がんしき)
意味:物事のよしあしや真偽などを見分ける能力。(出典:デジタル大辞泉)
・目利き(めきき)
意味:器物・刀剣・書画などの真偽・良否について鑑定すること。また、その能力があることや、その能力を備えた人。人の才能・性格などを見分けることにもいう(出典:デジタル大辞泉)
・洞察(どうさつ)
意味:物事を観察して、その本質や、奥底にあるものを見抜くこと。見通すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・慧眼(けいがん)
意味:物事の本質を鋭く見抜く力。(出典:デジタル大辞泉)
・審美眼(しんびがん)
意味:美を的確に見極める能力。(出典:デジタル大辞泉)