微睡む
「うとうとと微睡む」などのように使う「微睡む」という言葉。
「微睡む」は、音読みで「まどろむ」と読みます。
「微睡む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「微睡む」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
微睡むの意味
「微睡む」には次の二つの意味があります。
1 少しの間うとうとする。
2 眠る。寝入る。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
微睡むの意味①「少しの間うとうとする。」
「微睡む」の一つ目の意味は「少しの間うとうとする。」です。
眠くなったり、眠りが浅い様子を表します。
ぼんやりした様子を指す時もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうやってとろとろと微睡んでいるのは、なんともいえず、いい気分だ。
(出典:樋口有介『ろくでなし』)
・微睡んでいた頭はクリアになって、ようやく自分の意志が戻ってきた。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works TrueEnd Brilliant Years』)
・半分だけ微睡んだまま、もっと考えたいことがたくさんあるのに、とそう思った。
(出典:小野不由美『十二国記 魔性の子』)
・時の流れ自体が鈍くなっているようで、街全体が雪景色の中で微睡んでいるかのようだった。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!03』)
類語
・仮眠(かみん)
意味:一時的に短時間眠ること。(出典:デジタル大辞泉)
・うとうと
意味:眠けを催して浅い眠りに落ちるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一睡(いっすい)
意味:ちょっと眠ること。ひと眠り。(出典:デジタル大辞泉)
・うたた寝(うたたね)
意味:寝るつもりではなく、床に入らないでついうとうとと眠ること。 (出典:大辞林 第三版)
微睡むの意味②「眠る。寝入る。」
「微睡む」の2つ目の意味は「眠る。寝入る。」です。
ちょっとの間だけ眠ることを表します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・同世代の子どもたちとふざけあって、遊び疲れると育児室で微睡むのだ。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 星界の断章 02 星界の断章 Ⅱ』)
・三十代前半ぐらいの顔立ちの女性が、微睡みながら髪を切られていた。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第04巻』)
・そしてどうやらそのまま少し微睡んでしまったようだ。
(出典:乾くるみ『イニシエーション・ラブ』)
・やっと微睡んだ明け方、広瀬は耳元で女の声を聞いた気がした。
(出典:小野不由美『十二国記 魔性の子』)
類語
・睡眠(すいみん)
意味: ねむること。ねむり。(出典:デジタル大辞泉)
・就寝(しゅうしん)
意味:眠りにつくこと。寝ること。(出典:デジタル大辞泉)
・寝聡い(いざとい)
意味:目が覚めるのが早い。目が覚めやすい。(出典:デジタル大辞泉)
・寝しな(ねしな)
意味:寝ようとするとき。また、眠りについたばかりのころ。(出典:デジタル大辞泉)