御用達
「宮内庁御用達」などのように使う「御用達」という言葉。
「御用達」は「ごようたし」と読みます。
「御用達」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「御用達」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
御用達の意味
「御用達」には次の意味があります。
・宮中・官庁などへ用品を納めること。(出典:デジタル大辞泉)
「ごようたつ」や「ごようだち」と読む人もいますが、「ごようたし」と読みます。
御用達の意味や使われ方は、時代の流れとともに変化し、現代は本来の意味が薄れ、「誰かがよく使うこと」という意味合いが強くなっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
御用達の使い方・例文
・空いたのは通常の個室と、カップル御用達のソファ席だった。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生』)
・モデルさん御用達の特別なダイエットとかあるの?
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第2巻』)
・陸軍御用達がどのように儲かるかは、急速な三菱の勃興でも分っている。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・マダム御用達・全身泥パックが、皮膚をひりつかせていたわけだ。
(出典:喬林知『今日からマ王 第6巻 「きっとマのつく陽が昇る!」』)
・ビンに張られたラベルには武芸者御用達の高栄養ドリンクと書いてある。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス11 インパクト・ガールズ』)
・彼女たちは幕府のころ、上野の宮の御用達をつとめた家の愛娘であった。
(出典:長谷川時雨『明治美人伝』)
・映研御用達の居酒屋に入っていく柳澤とリンダの姿を目撃してしまったとき以来。
(出典:竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム第5巻 ONRYOの夏 日本の夏』)
類語
・ロイヤルワラント
意味:王室から与えられた証明書。(出典:デジタル大辞泉)
・用足し(ようたし)
意味:官庁・会社などに商品を納めること。また、それをしている商人。(出典:デジタル大辞泉)
・用達(ようたし)
意味:大名邸・役所・会社などに出入りして品物を納めること。また、その商人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・調達(ちょうたつ)
意味:必要な金品などを取りそろえること。また、取りそろえて届けること。(出典:デジタル大辞泉)
・御得意(おとくい)
意味:その店の常連の客。ひいき。顧客。(出典:デジタル大辞泉)