律儀
「律儀な人」などのように使う「律儀」という言葉。
「律儀」は、音読みで「りちぎ」と読みます。
「律儀」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「律儀」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
律儀の意味
「律儀」には次の意味があります。
・ひどく義理がたいこと。実直なこと。また、そのさま。りつぎ。(出典:大辞林 第三版)
「義理」とは「物事の正しい道筋」のこと。
「律儀」をわかりやすく言うと「物事の正しい道筋を厳格に守ること」や「誠実で正直な人」という意味になります。
「律儀」は「律義」とも書きます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・時間厳守を命じられた部下は、律儀にそれに従ってやってきたんでしょう。
(出典:有栖川有栖『ダリの繭』)
・ 律儀にも、多くの自殺者がそうするように、靴をそろえていたそうである。
(出典:乙一『GOTH リストカット事件』)
・男には父親同様の、いかにも律儀そうな気配が漂っていたからかも知れない。
(出典:山本一力『あかね空』)
・律儀に何度も頭を下げて帰って行く長助を見送って、お吉が首をひねった。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 21 犬張子の謎』)
・ 律儀な兵隊としてこのままかえってしまってもそれでも同じことである。
(出典:野間宏『真空地帯』)
類語
・実直(じっちょく)
意味:誠実でかげひなたのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・謹厳(きんげん)
意味:まじめで、いかめしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・謹直(きんちょく)
意味:つつしみ深くて正直なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・物堅い(ものがたい)
意味:物事に慎み深く律義である。(出典:デジタル大辞泉)
・誠実(せいじつ)
意味:偽りがなく、まじめなこと。真心が感じられるさま。(出典:大辞林 第三版)