強壮
「滋養強壮に効果的」などのように使う「強壮」という言葉。
「強壮」は、音読みで「きょうそう」と読みます。
「強壮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「強壮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
強壮の意味
「強壮」には次の意味があります。
・からだが丈夫で元気なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「強」は「つよい」、「壮」は「勇ましいこと」や「盛んなこと」を意味する漢字です。
「強壮」は「身体が健康でつよく、しっかりしていること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・からだが強壮でなかったので、軍隊へはとられなかったのである。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル15] 横溝正史 「悪魔の寵児」』)
・いかに強壮な男でも三日ともたず、鶏のガラのようになって死んでしまう。
(出典:佐木隆三『旅人たちの南十字星(「逃亡射殺」に改題)』)
・薬剤に入れる金は強壮剤であるから、彼はとくに黄金を愛したのであった。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)
・家康のテンプラなんかも、一つの強壮食的な意味があったのかもしれません。
(出典:海音寺潮五郎『史談と史論(上)』)
・ヨーロッパ文学においてもバルザックの散文の強壮さは失われた。
(出典:宮本百合子『バルザックについてのノート』)
類語
・強靭(きょうじん)
意味:しなやかで強いこと。柔軟でねばり強いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・頑丈(がんじょう)
意味:からだが丈夫なさま。また、物の作りが堅牢なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・タフ(たふ)
意味:非常に体力・精神力があって、少しぐらいのことではへこたれないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・頑強(がんきょう)
意味:人または物が、堅固で丈夫なさま。がっしりしているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・強堅(きょうけん)
意味:強く、しっかりしていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)