強制
「強制終了」などのように使う「強制」という言葉。
「強制」は、音読みで「きょうせい」と読みます。
「強制」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「強制」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
強制の意味
「強制」には次の意味があります。
・権力や威力によって、その人の意思にかかわりなく、ある事を無理にさせること。(出典:デジタル大辞泉)
「強制」をわかりやすく言うと「相手を無理にしたがわせる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・客のために助言するのは大切だけど、進む道を強制するのはやりすぎだ。
(出典:山本弘『サーラの冒険 6 やっぱりヒーローになりたい !』)
・強制労働はノルマによって労働を強制されたところから出た呼称である。
(出典:御田重宝『シベリア抑留』)
・いずれにしてもわれわれは誰にも帰還することを強制するつもりはありません。
(出典:ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』)
・かつて彼はこれ以上苦しい強制を自己に加えたことはなかったのである。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』)
・それは過去の俺が選ぶことであって、今の俺が強制することでは決してない。
(出典:同人『涼宮ハルヒの微笑』)
類語
・無理矢理(むりやり)
意味:筋道が通らないと知りながら、また、困難あるいはだめだと知りながら行なうさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・強圧的(きょうあつてき)
意味:他人を強く押えつけるような態度であるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・強行(きょうこう)
意味:無理を押しきって強引に行うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・有無を言わさず(うむをいわさず)
意味:相手の承知・不承知にかかわりなく。無理やり。(出典:デジタル大辞泉)
・実力行使(じつりょくこうし)
意味:ある目的を達するために、話し合いによらず、武力や腕力などをもって実際の行動に出ること。(出典:デジタル大辞泉)