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張り詰めるとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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張り詰める

「空気が張り詰める」などのように使う「張り詰める」という言葉。

「張り詰める」は、訓読みで「はりつめる」と読みます。

「張り詰める」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「張り詰める」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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張り詰めるの意味

「張り詰める」には次の二つの意味があります。

1 十分に張る。一面にびっしり張る。
2 気持ちを引き締める。緊張する。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

張り詰めるの意味①「十分に張る。一面にびっしり張る。」

「張り詰める」の一つ目の意味は「十分に張る。一面にびっしり張る。」です。

例えば、「氷が一面に張り詰める」で「氷が一面にびっしりと張る」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・そのうち壁が皆帷と同じ色の絹で張り詰めてあると云うことが分かった。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(上)』)

・顔の皮膚はみずみずしく張り詰めて、白い歯が青年のように輝いていた。
(出典:宇佐美游『調子のいい女』)

張り詰めていた氷が溶けていくように、ゆったりと、時間が流れていく。
(出典:奈須きのこ『月姫 日向の夢(琥珀・トゥルーエンド)』)

・落雷直前の帯電のように、辺り一面に張り詰めていた殺気が、今はない。
(出典:虚淵玄『鬼哭街』)

・黒い幕を張り詰めて、金紙の花を附けたように、数えるほどの星が出ている。
(出典:小川未明『森の暗き夜』)

張り詰めるの意味②「気持ちを引き締める。緊張する。」

「張り詰める」の二つ目の意味は「気持ちを引き締める。緊張する。」です。

例えば、冒頭の例文である「空気が張り詰める」は「空気に緊張感が漂う」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・扉のしたにあるわずかな隙間すきまから父親と母親の張り詰めた声が響いてくる。
(出典:柳美里『女学生の友』)

・その言葉こそ、張り詰めていた神経をなだめてくれる最高の薬になった。
(出典:福井晴敏『∀ガンダム(上)』)

・そばに立つと、毛毬から異様なほどの、張り詰めた気配が伝わってきた。
(出典:桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』)

張り詰めた空気の中、杉原旅団長は作戦室の地図に視線を奪われていた。
(出典:池上司『八月十五日の開戦』)

・いかめしい彼がいるせいか、部屋の雰囲気はいつもより張り詰めている。
(出典:米澤穂信『満願』)

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