弔い
「七年忌の弔い」などのように使う「弔い」という言葉。
「弔い」は、訓読みで「とむらい」と読みます。
「弔い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弔い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
弔いの意味
「弔い」には次の意味があります。
・死者の霊を慰めること。法事。追福。追善。 葬式。野辺の送り。(出典:デジタル大辞泉)
亡くなった人を思い、遺された人の寂しさを慰める行いが「弔い」です。
「ともらい」や「とぶらい」と読むこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのようなあり方はそもそもどのような死者の弔い方を要請するのか。
(出典:加藤典洋『敗戦後論』)
・帰ってみると、家ではもう女が死んだものと思い弔いまで済ませてあった。
(出典:小松和彦『神隠しと日本人』)
・死者の弔い方について、わたしは、先の論では、こんなふうに考えていた。
(出典:加藤典洋『敗戦後論』)
・このごろの弔いは珍らしくもないのですが、たれも提灯も持っていない。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・そのころの父は「お弔い」という行為に異常なまでに執着していた。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
類語
・供養(くよう)
意味:死者の冥福を祈って法会を営むこと。また、開眼供養・鐘供養・経供養など寺院の仏教行事をもいう。(出典:デジタル大辞泉)
・追悼(ついとう)
意味:亡くなった人の生前をしのび、いたみ悲しむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・葬式(そうしき)
意味:死者をほうむる儀式。葬礼。葬儀。とむらい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敬弔(けいちょう)
意味:死者を謹んでとむらうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・哀れむ(あわれむ)
意味:かわいそうに思う。不憫に思う。(出典:デジタル大辞泉)