平身低頭
「平身低頭してお願いする」などのように使う「平身低頭」という言葉。
「平身低頭」は、音読みで「へいしんていとう」と読みます。
「平身低頭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平身低頭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平身低頭の意味
「平身低頭」には次の意味があります。
・身をかがめ、頭を低くさげて恐縮すること。ひたすらあやまること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「平身低頭」は、申し訳なさから恐縮したりあやまったりすることなので、感謝やお礼をするときに用いることはほとんどありません。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・文書は陳情という言葉そのままに、お上に平身低頭してお願いするという感じである。(出典:渡辺淳一『花埋み』)
・顔見知りの人の庭なら、個人的にやってあげないこともないと言われたので、平身低頭して頼み込んだのである。(出典:原田宗典『27』)
・先方からどないに怒られても、皮肉いわれても、ただ平身低頭、ひら謝りやがな。(出典:松本清張『迷走地図(上)』)
・関係者の怒りや不満は、責任者が平身低頭すれば、とりあえず収まる。(出典:平安寿子『くうねるところすむところ』)
・まあいずれにしてもぼくは以前から講演と名のつくものは基本的にお断りすることにしているので、早稲田での講演も平身低頭してお断りした。(出典:原田宗典『はたらく青年』)
類語
・平伏(へいふく)
意味:両手をつき、頭が地面や畳につくほどに下げて礼をすること。ひれふすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・土下座(どげざ)
意味: 申し訳ないという気持ちを表すために、地面や床にひざまずいて謝ること。(出典:デジタル大辞泉)
・御詫び(おわび)
意味:わびる人、また、その相手を敬っていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・平謝り(ひらあやまり)
意味:ひたすら謝ること。(出典:デジタル大辞泉)
・三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
意味:何度も繰り返し礼拝して、敬意をあらわすこと。転じて、何度も頭をさげて人に物事を頼むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)