平素
「平素利用しているバス」などのように使う「平素」という言葉。
「平素」は、音読みで「へいそ」と読みます。
「平素」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平素」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平素の意味
「平素」には次の意味があります。
・ふだん。つね日ごろ。(出典:デジタル大辞泉)
「いつも」という意味で副詞的に用いる場合もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてどんなことがあっても、少しも平素の習慣を変えたがらなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・その時彼女は非常に気がたかぶっていて、平素の三倍も力が出ていた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・平素の彼からは想像もつかないほど、マキシーンはくたびれ果てていた。
(出典:喬林知『今日からマ王 第08巻 「天にマのつく雪が舞う!」』)
・平素、どんな時にどのような反応を見せる人間なのか、ベースとなる対象資料がない。
(出典:横山秀夫『クライマーズ・ハイ』)
・棒を持った職人風の男は、同心の一人で、平素から棒術の腕を誇っていた。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(一)』)
類語
・常時(じょうじ)
意味:ふだん。いつも。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・常常(じょうじょう)
意味:ふだん。つねづね。(出典:デジタル大辞泉)
・平生(へいぜい)
意味:ごく普通の状態、状況の中で生活している時。ふだん。つね。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平時(へいじ)
意味:つねの時。ふだん。平常。平和な時。戦争や事変のない時。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・平常(へいじょう)
意味:いつもと同じであること。取り立てていうほどのできごともなく、習慣的で平穏な生活が繰り返されている時。つねひごろ。また、その状態。他と比べて特別に変わったところのないこと。普通。(出典:精選版 日本国語大辞典)