干潮
「干潮時刻」などのように使う「干潮」という言葉。
「干潮」は、音読みで「かんちょう」と読みます。
「干潮」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「干潮」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
干潮の意味
「干潮」には次の意味があります。
・潮が引いて、海水面が最も低くなる現象。ふつう、1日に2回起こる。低潮。引き潮。(出典:デジタル大辞泉)
「干」の字には「かわく」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・浮き桟橋程度の設備を作っても、干潮の時には船が泥に乗り上げてしまう。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)
・干潮のときは陸続きになる小島は結構あるって聞いたけど、あの島は?
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第18巻 魔都に誘われた新婚旅行』)
・干潮を利用して少しでもルメール海峡にでておこうという考えなのだ。
(出典:ヴェルヌ/大友徳明訳『地の果ての燈台』)
・干潮の時でも船が出入りできるような船渠を作って、川につなぎたい。
(出典:小川一水『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』)
・たしかに、霧がなかったら、船はその日の朝の干潮を利用して湾を出ることもできた。
(出典:ヴェルヌ/大友徳明訳『地の果ての燈台』)
類語
・引き潮(ひきしお)
意味:潮汐に伴う海面の昇降において,海面の下降している状態。(出典:デジタル大辞泉)
・下げ潮(さげしお)
意味:引き潮。(出典:デジタル大辞泉)
・落潮(らくちょう)
意味:引き潮。干潮。おちしお。(出典:デジタル大辞泉)
・低潮(ていちょう)
意味:干潮の極点に達したもの。潮汐において、海面が最も低下する時をいう。ひきしお。干潮。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小潮(こしお)
意味:潮の干満の差が最も小さいこと。また、その日。(出典:デジタル大辞泉)