常軌
「常軌を逸する」などのように使う「常軌」という言葉。
「常軌」は、音読みで「じょうき」と読みます。
「常軌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「常軌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
常軌の意味
「常軌」には次の意味があります。
・つねにふみ行うべき道。普通のやり方や考え方。常道。(出典:デジタル大辞泉)
常に通る軌道を意味し、通常通りのことを指して使用します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・常軌を逸しているような豊丸ビデオの秘密はここにあったのだと思った。
(出典:足立倫行『アダルトな人びと』)
・この二人の男のやっていることは、あまりに馬鹿げて常軌を逸している。
(出典:小池真理子『彼女が愛した男』)
・バーから出てきたイタリア人は恐怖のために、まるで常軌を逸していた。
(出典:イネス/池央耿訳『孤独なスキーヤー』)
・私は自分の行為が常軌を逸しかけていることにようやく気がついたのだった。
(出典:山田正紀『少女と武者人形』)
・磨ぎ方だけでなく彼の眼つきはそれ以上に常軌を逸したものに見えた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
類語
・常套(じょうとう)
意味:きまりきった、または、ありふれたやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・常道(じょうどう)
意味:だれもがとる普通のやり方。一般の原則にかなったやり方。(出典:デジタル大辞泉)
・定法(じょうほう)
意味:こういう場合にはこうするものと、決まっているやり方。また、公に決まっている規則。(出典:デジタル大辞泉)
・定石(じょうせき)
意味:物事をするときの、最上とされる方法・手順。(出典:デジタル大辞泉)
・正攻法(せいこうほう)
意味:奇計などを用いない正々堂々とした攻め方。また、定石どおりの方法。(出典:デジタル大辞泉)