巨匠
「映画界の巨匠」などのように使う「巨匠」という言葉。
「巨匠」は、音読みで「きょしょう」と読みます。
「巨匠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「巨匠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
巨匠の意味
「巨匠」には次の意味があります。
・ある方面の技能に、特にすぐれている人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「巨匠」を分かりやすく言うと「特定の分野を代表するほどの能力、技術を有した人物」という意味になります。
芸術などの分野で使われることが多い言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この巨匠は、死んだときちょうどその合唱曲を書いているところだった。
(出典:ドーデ/大久保和郎訳『月曜物語』)
・バローはこういう場合たいていの巨匠が着用する燕尾服を着ていなかった。
(出典:宇神幸男『神宿る手』)
・広い意の印象派でクレーは私のベスト・スリーに入る巨匠といってよい。
(出典:北杜夫『マンボウ響躁曲 地中海・南太平洋の旅』)
・しかるに日本の美術館には、西洋の巨匠の作が並んでいないばかりでない。
(出典:和辻哲郎『埋もれた日本』)
・しかし一般の人ならともかく、画壇の巨匠に絵の話を持ち出すのはいかにも難しい。
(出典:渡辺淳一『光と影』)
類語
・達者(たっしゃ)
意味:学問・技芸などの道に熟達している人。達人。(出典:デジタル大辞泉)
・マエストロ
意味:芸術の大家。巨匠。(出典:デジタル大辞泉)
・大家(たいか)
意味:ある分野で、特にすぐれた見識・技能をもっている人。(出典:デジタル大辞泉)
・名人(めいじん)
意味:技芸にすぐれている人。また、その分野で評判の高い人。(出典:デジタル大辞泉)
・達人(たつじん)
意味:技芸・学問の奥義に達している人。(出典:デジタル大辞泉)