小童
「あの小童め」などのように使う「小童」という言葉。
「小童」は、音読みで「こわっぱ」と読みます。
「小童」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「小童」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
小童の意味
「小童」には次の意味があります。
・子供や未熟者をののしっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
「小童」の「童」は「わらわ」と読みます。「こわっぱ」は「こわらわ」が変化した言葉です。
簡単に言うと若造・子供という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・小童たちはどうしてもアベックに向かって言葉で脅そうとするのである。
(出典:色川武大『花のさかりは地下道で』)
・住居も修理し、召使いの者もこの小童のほかになお二人もいる。
(出典:海音寺潮五郎『平将門 中巻』)
・あんな小童一人泳がせたからといって、どうということはないだろう。
(出典:今野緒雪『お釈迦様もみてる 1 紅か白か』)
・町家の小童でさえそのことを知るようになっている。
(出典:半藤一利『幕末辰五郎伝』)
・そのうちに、逃げた小童に話を聴いた従者たちが駆けつけてきた。
(出典:夢枕獏『陰陽師生成(なまな)り姫』)
類語
・若造(わかぞう)
意味:若者や未熟者をあざけっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・若輩(じゃくはい)
意味:未熟で経験の浅いこと。また、そのさま。自分を卑下していう語。他人に用いれば軽蔑の意になる。(出典:デジタル大辞泉)
・青二才(あおにさい)
意味:経験の浅い年若い男。あざけりや謙遜の気持ちを込めていう。(出典:デジタル大辞泉)
・少年(しょうねん)
意味:年が若い人。特に、年少の男子。(出典:デジタル大辞泉)
・小僧(こぞう)
意味:年少の男子を見下していう語。小僧っ子。(出典:デジタル大辞泉)