将棋倒し
「電車の事故で乗客が将棋倒しになる」などのように使う「将棋倒し」という言葉。
「将棋倒し」は、「しょうぎだおし」と読みます。
「将棋倒し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「将棋倒し」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
将棋倒しの意味
「将棋倒し」には次の意味があります。
・次々に折り重なって倒れること。また、一端から崩れはじめて全体にまで及ぶこと。(出典:デジタル大辞泉)
列を成しているものや数多く密集しているものが、一端から連続して折り重なり倒れることを意味します。
もともとは、将棋の駒を間を置いて並べ、ドミノ倒しのように次々に残りの駒を倒す遊びを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・ひとりが倒れると、将棋倒しのように数人がつまずいて人の山ができた。
(出典:石田衣良『アキハバラ@DEEP』)
・カウンターにいた連中が将棋倒しになっておれの方へ雪崩れてきた。
(出典:筒井康隆『日本以外全部沈没【サンプル版】』)
・前面の兵士が一撃で蹴り倒されて、十数人がまとめて将棋倒しになった。
(出典:高千穂遙『美獣 神々の戦士』)
・あおりを食らって一人が倒れ、続いて十数人ものデモ隊が将棋倒しになった。
(出典:荒俣宏『帝都物語5』)
・だが、パニックに陥った人間達は、我先にと逃げ出して将棋倒しになる。
(出典:喬林知『今日からマ王 第2巻 「今度はマのつく最終兵器!」』)
・敵はまるで将棋倒しのように倒れ、たちまちバリケードのまえに屍の山ができた。
(出典:良知力『向う岸からの世界史 ―一つのの四八年革命史論』)
・上部の籠だけを見て玉を投げていた男子生徒の一団が、後方から押されて将棋倒しを起こしたのだ。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第9巻』)
・包囲していたうちの十数人が、将棋倒しに倒れた。
(出典:高千穂遙『美獣 神々の戦士』)