審美
「審美上の問題を感じる」などのように使う「審美」という言葉。
「審美」は、音読みで「しんび」と読みます。
「審美」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「審美」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
審美の意味
「審美」には次の意味があります。
・ 自然や美術などのもつ本当の美しさを的確に見極めること。(出典:デジタル大辞泉)
「審美」を見極めることができる眼力・能力があることを、「審美眼」といいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼が地球の技術を否定したのは、審美的な見地にのみ基づくものでず。
(出典:ブリン『サンダイバー』)
・このように宮廷内の審美傾向がしばしば文化全体に波及していったのである。
(出典:張競『恋の中国文明史』)
・かくて日本は今は全く、内部的に審美を失った国民となったのである。
(出典:岸田劉生『新古細句銀座通』)
・その中には古来多数の人々の審美感が織り込まれている様に思われる。
(出典:小林秀雄『モオツァルト・無常という事』)
・それはやはりあまりにも審美的な抑制を欠いたものとして感じられるのである。
(出典:丸谷才一『日本語のために』)
類語
・鑑識(かんしき)
意味:物事の性質、善悪、美醜などを見分けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・鑑別(かんべつ)
意味:よく調べて、種類・性質・真贋・質のよしあしなどを見分けること。(出典:デジタル大辞泉)
・識見(しきけん)
意味:物事を正しく見分ける能力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・審美眼(しんびがん)
意味:美を的確に見極める能力。(出典:デジタル大辞泉)
・目が利く(めがきく)
意味:よしあしを見分ける能力をもっている。(出典:デジタル大辞泉)