寡黙
「寡黙な人」などのように使う「寡黙」という言葉。
「寡黙」は、音読みで「かもく」と読みます。
「寡黙」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「寡黙」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
寡黙の意味
「寡黙」には次の意味があります。
・口数が少ないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「寡」という漢字は、少ないことを意味ます。口数が少なかったり、無口な人のことを「寡黙な人」と表現します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おそらくこの寡黙な若者も石で根を枯らされることを拒んだのであろう。
(出典:開高健『新しい天体』)
・男具那の傍を歩く青魚がいつになく寡黙なのはそのせいかもしれなかった。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 1 大和の巻』)
・ただいっそう寡黙になり、夜は酒の匂いをさせてもどることが多くなった。
(出典:藤沢周平『日暮れ竹河岸』)
・それは普段の寡黙な優馬には似合わず、どこか上機嫌そうですらあった。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・カテリーナは、家の中でもいるかいないかわからないほど寡黙な女だ。
(出典:坂東眞砂子『旅涯ての地(上)』)
類語
・無口(むくち)
意味:口数の少ないこと。おしゃべりでないこと。また、そのさまや、その人。寡黙。(出典:デジタル大辞泉)
・寡言(かげん)
意味:口数が少ないこと。また、そのさま。無口。寡黙。(出典:デジタル大辞泉)
・口が重い(くちがおもい)
意味:口数が少ない。寡黙である。(出典:デジタル大辞泉)
・口少な(くちずくな)
意味:口数の少ないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・口下手(くちべた)
意味:話すことが不得意で、思うことをうまく人に言えないこと。また、そのさま。口不調法(くちぶちょうほう)。(出典:デジタル大辞泉)