密偵
「密偵が入り込む」などのように使う「密偵」という言葉。
「密偵」は、音読みで「みってい」と読みます。
「密偵」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「密偵」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
密偵の意味
「密偵」には次の意味があります。
・ ひそかに秘密、内情などを探ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
密偵をわかりやすくいうと、侵入捜査などをおこなう「スパイ」のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・密偵はある男の噂をリジャール王に伝えるように指示したというのである。
(出典:水野良『剣の国の魔法戦士』)
・このような密偵は、ほとんど警察のほうから上がってきたものである。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・なぜなら、密偵は、空気のようにどこにでも這入り込んでいるからです。
(出典:谷譲次『踊る地平線』)
・長谷川平蔵と配下の密偵たちにとって重要なアジトの一つだからである。
(出典:池波正太郎/佐藤隆介編『鬼平料理帳』)
・市川らはひき返したとはいえ、密偵はなお追跡しておるものと思われる。
(出典:山田風太郎『魔群の通過』)
類語
・スパイ
意味:相手や敵のようすをひそかに探ること。(出典:デジタル大辞泉)
・間諜(かんちょう)
意味:ひそかに敵のようすを探って味方に報告する者。(出典:デジタル大辞泉)
・探偵(たんてい)
意味:他人の行動・秘密などをひそかにさぐること。(出典:デジタル大辞泉)
・工作員(こうさくいん)
意味:諜報活動など、隠密裏の活動をする人。(出典:デジタル大辞泉)
・隠密(おんみつ)
意味:人に悟られないように隠して事を行うこと。(出典:デジタル大辞泉)