容疑
「殺人の容疑をかけられる」などのように使う「容疑」という言葉。
「容疑」は、音読みで「ようぎ」と読みます。
「容疑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「容疑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
容疑の意味
「容疑」には次の意味があります。
・嫌疑のあること。罪を犯した疑いのあること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
悪いことをしたり、犯罪を犯したりしたのではないか、という疑いがあることを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そのとき、ドアをあけさえすれば、彼の容疑は晴れたかもしれないのだ。
(出典:クロフツ/田村隆一訳『樽』)
・みち子さんに、ありもしない容疑がかけられたことへの配慮からである。
(出典:読売新聞大阪社会部『警察官ネコババ事件 おなかの赤ちゃんが助けてくれた』)
・そのことを理由に、昨日の段階ではいったん容疑の外に置かれたけれど。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』)
・加藤を或る種の容疑のもとに取調べようとしている刑事の態度にも見えた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・むしろそのことをもって自分が容疑から外される可能性の方が大きい。
(出典:綾辻行人『鳴風荘事件 ―殺人方程式II―』)
類語
・嫌疑(けんぎ)
意味:うたがわしいこと。特に、犯罪の事実があるのではないかという疑い。容疑。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疑い(うたがい)
意味:うたがうこと。怪しいと思うこと。疑念。不審。(出典:デジタル大辞泉)
・疑惑(ぎわく)
意味:本当であるかどうか疑うこと。どうも変だと疑うこと。また、その気持。疑い。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・疑問(ぎもん)
意味:うたがい問うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・疑義(ぎぎ)
意味:意味・内容がはっきりしないこと。疑問に思われる点。(出典:デジタル大辞泉)