定時
「定時で帰社する」などのように使う「定時」という言葉。
「定時」は、音読みで「ていじ」と読みます。
「定時」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「定時」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
定時の意味
「定時」には次の意味があります。
・一定の時期。定期。また、きまった時刻。定刻。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「ある時間」または「ある期間」を指します。
「定時退社」で「決められた時刻に退社すること」、「定時株主総会」で「毎年、一定の時期に開催される株主総会」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・母親が起こしてくれなければ、定時に起きて学校に行くことができない。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・六日は会社を定時の五時に出て家に帰りました。
(出典:松本清張『証明』)
・日に二回、夜と朝の定時に、小さい王子の部屋に他の者が来るだけです。
(出典:バローズ『火星シリーズ7 火星の秘密兵器』)
・第百十七回定時株主総会を開催させていただきます。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(上)』)
・定時制高校に入学したのは、公立高校の受験に失敗したからである。
(出典:後藤正治『リターンマッチ』)
類語
・例刻(れいこく)
意味:例の時刻。いつもの時刻。定められている時刻。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・定刻(ていこく)
意味:きめられた時刻。一定の刻限。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・時点(じてん)
意味:時の流れの上で、ある一点またはある時期。(出典:デジタル大辞泉)
・刻限(こくげん)
意味:特に限定した時刻。定められた時間。定時。定刻。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・時限(じげん)
意味:時を限ること。また、限りとして定められた時刻。(出典:デジタル大辞泉)