定型
「定型文を作る」などのように使う「定型」という言葉。
「定型」は、音読みで「ていけい」と読みます。
「定型」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「定型」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
定型の意味
「定型」には次の意味があります。
・一定のかた。決まったかた。(出典:デジタル大辞泉)
「定型」をわかりやすく言うと、変わらないカタチのことです。
文章や詩(短歌や俳句のようなもの)などに使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本の自然を薄墨色の情調と見るのが、今日の人の定型であるらしい。
(出典:高村光太郎『緑色の太陽』)
・いたた、と痛みを装う定型文が口を突くが、別に痛みを感じはしなかった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 7 皆殺し編』)
・暴力沙汰が多くなってからは、彼らのフォーメーションは定型化していた。
(出典:半村良『産霊山秘録 下の巻』)
・それは単に会話の終了を告げる定型文句だった。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ-第2話』)
・春暖の候、貴下益御盛栄と書き出す。そしてある時期、文章改革の上で定型破壊ということが始まった。
(出典:池田弥三郎『手紙のたのしみ』)
類語
・パターン(pattern)
意味:型。類型。(出典:デジタル大辞泉)
・習慣(しゅうかん)
意味:長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。(出典:デジタル大辞泉)
・行動様式(こうどうようしき)
意味:個人や集団の行動の仕方のうち,その行動の仕方が固定され反復されるもの。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・常習(じょうしゅう)
意味:ふだん習慣的にしていること。また、癖のようになっている行い。現代では多く、好ましくない事にいう。(出典:デジタル大辞泉)
・習わし(ならわし)
意味: しきたり。習慣。風習。(出典:デジタル大辞泉)