完熟
「完熟したいちご」などのように使う「完熟」という言葉。
「完熟」は、音読みで「かんじゅく」と読みます。
「完熟」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「完熟」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
完熟の意味
「完熟」には次の意味があります。
・果実や種子が十分にうれて、食用に適した状態になること。(出典:デジタル大辞泉)
「完熟」という言葉をわかりやすく言うと、「完全に熟した状態」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二人は完熟した柿みたいな、赤とはまた異なる顔色で寄り添うように歩いてくる。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第4巻』)
・完熟というにはほど遠いものの、甘々とした魅力があふれ出していた。
(出典:白瀬修『おと×まほ 第4巻』)
・その完熟した男の味に惹かれたのであろうが、三十歳もの年齢差はどうちぢめようもない。
(出典:森村誠一『致死眷属』)
・彼の言うとおり、完熟したそのマンゴーは、奥行きの深い香りをたたえる。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)
・ぜんぶ無農薬の完熟だし、ビタミンだってたくさんあって健康にもいいんです。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 2』)
類語
・成熟(せいじゅく)
意味:果物や穀物が十分に熟すること。(出典:デジタル大辞泉)
・成長(せいちょう)
意味:人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。(出典:デジタル大辞泉)
・発育(はついく)
意味:育って大きくなること。成育。(出典:デジタル大辞泉)
・早熟(そうじゅく)
意味:果物などが早く熟すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・晩熟(ばんじゅく)
意味:普通より成熟するのが遅いこと。おくて。(出典:デジタル大辞泉)