完全
「完全試合」などのように使う「完全」という言葉。
「完全」は、音読みで「かんぜん」と読みます。
「完全」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「完全」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
完全の意味
「完全」には次の意味があります。
・欠けたところや足りないところがまったくないこと。必要な条件がすべてそろっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
欠点や不足が全く無いことや、条件や要素などが欠けることなく全てそろっていることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・博士の神経病がまだ完全によくなっていないと思ったからだ。
(出典:海野十三『超人間X号』)
・小屋は完全に雪にかこまれて、棟の部分がちょっと出ているだけだった。
(出典:加藤文太郎『単独行』)
・事件を完全に解決することは出来なかった。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・完全版とそうでない版の違いに気付かなかったのも、途中で読むのをやめたからです。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 2 〜栞子さんと謎めく日常〜』)
・お前さんの言うことは、まるで完全無欠の楽園みたいじゃないかね。
(出典:チャペック・カレル『RUR』)
・今度のこの事件は、完全犯罪の様相を呈していますね。
(出典:ステーマン作/松村喜雄訳『マネキン人形殺害事件』)
・レンタル移籍が完全移籍となる時期のバロメーターかもしれない。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)2―3』)
・民間参入を促す規制緩和政策が始まり、日本航空も87年には完全民営化。
(出典:高橋孝輝『値段が語る、僕たちの昭和史』)