孤立
「周りから孤立する」などのように使う「孤立」という言葉。
「孤立」は、音読みで「こりつ」と読みます。
「孤立」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「孤立」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
孤立の意味
「孤立」には次の意味があります。
・他から離れて一つだけ立っていること。また、仲間がいなく一人ぼっちなこと。他の助けがなくただ一人でいること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
上記の意味の如く、一つまたは一人だけ他から離れてつながりがないことを表す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はこの点にも日本の教育が他の社会から孤立していることを悲みます。
(出典:与謝野晶子『教育の民主主義化を要求す』)
・二人はやがて孤立し、やがてそばにいるのは四人だけになったんです。
(出典:W.W.ショルス,K.H.シェール/松谷健二訳『宇宙英雄ローダン・シリーズ 5 決戦!ヴェガ星域』)
・それはほぼ完全な円形をなしていて、ほかからはまったく孤立していた。
(出典:アーサー・C・クラーク『渇きの海』)
・実際のところ、村は開かれた当初から、付近の山村の中で孤立している。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・孤立してゐては何も分らないし、真の文化を作ることも出来ません。
(出典:石川三四郎『農民自治の理論と実際』)
類語
・孤独(こどく)
意味:仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・独りぼっち(ひとりぼっち)
意味:仲間や頼る人などがいなくて、ただひとりであること。(出典:デジタル大辞泉)
・単独(たんどく)
意味:ただひとりだけであること。また、ひとつだけであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・単身(たんしん)
意味:ただひとり。ひとり。単独。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・孤高(ここう)
意味:ひとり他にぬきんでて高いこと。孤立しつつ、自らの志を守ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)